１９６種　コウノトリ　１９８４．２．２．長崎県諫早市

　先輩のスポーツカーに同乗して、初めて有明海に面する諫早干拓に行った。有明海の干潟は驚くほど広く、夢にまで見たツクシガモやズグロカモメ、クロツラヘラサギがたくさん見られた。さらに驚くことにフラミンゴが２羽いた！しかし今回の最大の目的はコウノトリであった。コウノトリは後背地の田圃で悠然とたたずんでいた。本当に大きい！車でゆっくり近づくが、全く警戒する素振りを見せない。先輩はキャノンの８００ミリで撮影を始めた。私も窮屈なスポーツカーの後部座席から先輩に借りたニコンの１０００ミリで撮影した。家に帰って写真を見ると意外にもばっちり写っていた！このことが私が写真にのめり込むきっかけとなった。しかしよく考えてみると、ISO４００のネガフィルムを使用していたので、シャッタースピードが遅くならず、ぶれずに写っていただけなのだ。そんなことはまだ理解できていない当時は、うまく写っていたことがうれしくて、４つ切りサイズに引き延ばして額入りで飾っておいた。この写真はいまだに自宅の寝室に飾ってある。