251種 レンカク 1984.5.15.福岡市西区今津

 あこがれのレンカク出現の情報が入ってきた。暇な大学生の私は早速バイクでポイントへ向かった。今津の水田に到着すると他にバーダーの姿は見えなかった。(あたりまえだ!平日だもの!)ほどなくハジロクロハラアジサシの夏羽2羽発見。これで250種目を飾った。レンカクもあれほどきれいな鳥なのですぐ見つかるだろうとたかをくくっていた。しかし水田をくまなく見て回るが姿が見つからない。次第に焦りの気持ちがでてきた。「おかしい。こんなはずでは・・。」すると、大先輩のHさんが登場。「水田にしゃがんでいると意外と見つけにくいのでくまなく探そう。」と2人で一緒に探した。すると水田の畦から「メエー!」と言う声と共に長い尾の鳥が飛び立った。初めてみるレンカクはまさに図鑑通りだった。頭頂部は少し黒ずんでいて完全な夏羽まではいかなかったがきれいな個体だった。首の後ろの黄金色が印象に残った。それと飛び立つときの山羊のような声もしっかりと覚えている。H先輩のおかげで見つけることができた。その後現在に至るまでこの鳥を見ることはなかった。久しぶりに見てみたい鳥の一つである。