締めは自宅でアカハラちゃん！　2010.3.27　府中町

　職場で真面目に仕事をしている私に親父からメールが来た。自宅の庭にアカハラがいるとのことだった。３月はアカハシハジロやノドアカツグミなどいろいろと楽しませてもらったのだが、最後の締めは何と自宅だった！広島では越冬するアカハラは少ないのでとても楽しみに帰宅した。早速画像を見せてもらおうとすると、撮影できていないとのこと。動きが速くてとてもファインダーに入れられないみたいだ。何だよちゃんと写してくれよ、と言いながら庭先でアカハラの動きを教えてもらう。どうやら午前中によく姿を現すようだ。写せるポイントを確認して明日は必ずシャッターを切ってくれるようお願いしておいた。
　翌日、再びメールが来た。庭にまだ残っているピラカンサの実をついばんでいるようだ。しかしピラカンサは枝が伸びすぎていい位置では写せそうにない。帰宅してからやっと親父撮影の画像を確認、紛れもないアカハラだ。しかし色が少し淡目で小さめの個体だった。作戦を練り直し、よく現れる位置におやつを置いてみることにした。（おやつって何かって？そりぁあ決まっているじゃん！○○○−○！）するとあっさり食べに出て来るようになった。それからというもの、朝の出勤前におやつをお皿に置いてから出かけるという毎日になった。このアカハラちゃんはどこかの珍ツグミとは違って（笑）、食が細めで、その控えめなところとがかわいくなり、週末が待ち遠しかった。
　やっと待ちに待った週末になり、私の撮影の番が回ってきた。早朝からレンズを出して撮影待機。するとキンモクセイの影からちょこちょことお出ましになった。あたりを警戒しながらおやつのお皿に到達、数匹ついばんで生け垣の中へ姿を消していった。庭の樹木がごちゃごちゃしていてなかなか難しかったが、何とか数枚写すことができた。このアカハラちゃんはその後４月中旬まで我が家の庭で過ごして北へと旅立っていった。来年もぜひお越しください！今度はもっと大きな生きのよいおやつを準備しておきます！