これが本当の「泣き」ハクチョウ！2009.2.8　島根県松江市

　出水から帰った翌日にまたまたビッグニュース！某掲示板にくちばしの真っ黒なでかいハクチョウの画像が！まさかあのぺったー君が？いろいろと調査した結果、どうやら間違いなくナキハクチョウが渡来しているようだ。ハクガンに続きまたまたビックなおみやげが！まさにこれは行いの良い私に対するお年玉に他ならない！と勝手に決めつけた。よっしこれでこの冬２種目、４０６種目はいただきっ！程なくツクバズクさんからメールが！「連れて行ってくれ！」「了解！」しかし今回はなかなか予定が合わない。私もウニ採集や模試があるし、まあ１月中に行けば大丈夫だよね、と油断しまくっていた。とりあえず１月３１日にしようと決定。この時点では見られないなんて全く予想だにしていなかった。
　予定日が迫ったある日、天気予報を見たツクバズクさんから日程変更の申し入れが。しかし翌日日曜日はこちらにも予定が入っていた。翌週の土曜日はツクバズクさんに予定が。仕方なく８日の日曜日に決定。これが悲劇の序章だったのだ・・・・・・。
　８日は天候も落ち着いている様子。万が一に備えてタイヤも新しいスタッドレスに履き替えた。準備万端で５時にツクバズク亭へ。いつものように国道５４号線を北上。車内ではるんるん気分で話も弾む。前日に行ったＳさんがばっちり見られているという連絡をいただいていたので、ピンポイントでその場所へ向かう。Ｋさんも現地で合流だ。線路を越えると目的の水を張った水田が見えてきた。でもなんだか変だ・・・。水を張った水田にはコハクチョウが５羽しかいない。その周りを明らかに落胆した様子の人々が囲んでいる。鳥がいなくなったときのなんだかどよ〜んとした雰囲気が思いきり漂っていた。「いないよ！」「えぇっ？抜けたのですか？」「いやまだわからないけど、昨日の昼飛び立ったきり戻ってこないらしいよ。」「そ・そんなぁ！」「ひょっとして・・さん？」「あ！博多のＨさん！」思わぬ再会！１０年ぶりだ。「あなたのホームページ見てますよ！出水旅行記おもしろかったよ！」「本当ですか！ありがとうございます！」意外なところでうれしい再会。しかし喜びもつかの間、現地に着いて数分後にすでにあきらめムードが！いやいやまだわからんぞ！北側の水田にはいることもあるって聞いてたし！早速北側の水田を捜索、しかしどこにもいない。鹿島近くまで探しに行ったが見つからない。そうだきっと斐伊川に移動したに違いない！斐伊川に移動してみる。すると聞いていたとおりの５０羽近くのコハクチョウの群れが！きっとあれに違いない！車を横付けして一羽一羽くちばしチェック！しかしどれも黄色い色がある。５０羽すべてチェックしたがだめ。斐伊川では野鳥の会の集まり帰りの人々が一生懸命探鳥していたがやはり見つからないそうだ。さすがの楽天家ツクバズクさんも口数少なくなってきた。最後の望みをかけて再び朝のねぐらの場所へ戻る。きっとここにかえって来るに違いない。宇宙戦艦ヤマトの歌を頭の中で歌いながらじっと待つ。すると周辺にいたコハクチョウが一斉に飛び立って何と！斐伊川の方へ去っていった。なんだ結局ここの水を張った水田で寝ている集団はいないってことか！５時まで待った私たちはさすがに自分たちの悲劇を悟ったのであった。帰りの道中の暗いことと言ったらありゃしない・・・。さらにそれに追い打ちをかけるように某ブログに前日の動画がぁああああああああ！せめて壊れたトランペットの音が聞きたかった！本当に「泣き」ハクチョウになったのであった。数人の悪い鳥仲間のにやけた顔がちらつく・・・あぁぁぁぐやぢ〜い！でもその代わりにアカツクシガモばっちり撮れたも〜ん！ハクガンもさらにばっちり撮れたも〜ん！紅白まんじゅうばっちり写せても心が晴れないなんて贅沢だぁぁぁぁｌ！