年始リベンジ2015

　右手の負傷から一週間、年末のドツボの際に電話し忘れていたＫさんから電話があった。「麦踏みが始まったので今はナベコウが探しづらいよ。」そうかぁもう少し落ち着いたら再チャレンジしよう。しかしまた次の日に電話が、「もし来るのなら前日に探しておくよ。」なんて優しいのだろう！よっぽど私の顔が見たいのかなぁ（笑）、よし、三連休の中日に突撃だ！
　土曜日に再び車を車中泊仕様に変更、出発前に電話をすると、夕方のねぐら入りの場所をばっちり確認できたそうだ。ずいぶん西よりの干拓の端の方らしい。そういえば前回さすがにこのあたりまでは探さなかったなぁ。今度こそそこに行けば電柱の上で寝ているはずだ！またまた下関まで下を通ってそこから高速でレッツゴー！負傷した右手は絆創膏で巻いてごまかした（これが失敗の元だった・・）今度はアラームをばっちりセットし、暗いうちにパーキングから出発、
　夜明け前に干拓入り口に着いた。そこに札幌ナンバーの４ＷＤ登場、懐かしのＫさんだ。「お久しぶり！相変わらずでかいね！」「ほんと十何年ぶりやねぇ。」久々の彼はやはり巨漢だった。前日にねぐら入りした電柱を教えてもらい、彼は雲仙バックのツルを撮るということで分かれて現地に向かう。いわれたとおりの電柱が見えてきた、が、しかし・・・いない！ちょうど真下に朝早くからの農作業の方がおられた。それで飛び去ったようだ。周辺の水路にいるだろう。しばらく探し回る。しかし、いない！おいおい二回目のドツボかよまさか！そうしているうちにＫさんから電話が、「見れましたか？」「いないよぉ！」「えっ！そんなはずでは！」彼もすぐに合流し、今までよく見られていたところを探し回る。しかし、いない！「俺はカントリーエレベーターの方まで探してくるからこちら周辺を探しておいて。」と彼は遠くの捜索に向かった。
　私は前回あまり探していない西側の水路を探してみる。すると、水路から大きな鳥が飛び立った！「いたぁ！」ヤツはかなり西側の国道近くの水路にいた。飛び立って電柱に止まる。やったぁ！しかし光が悪い、程なく水路の縁に降り立ったのでそっと近づいてみる。しかし飛ばれてしまった。東側の国道近くに降り立ったのが見えたので、その場所に移動する。
　ほどなくＫさんから電話、「見れた？」「見つけたぁ！」「よかったねぇ！しっかり撮影してください。」しかし再び見失う。元の位置に戻り、降りた位置を確かめる。確かこのあたりだ、すると水路で餌をとっているのが見つかった。この場所は今までいたことのない場所だ。車で近づくと採餌をやめて土手に上がった。しばらくじっと様子を見る。すると落ち着いて羽づくろいを始めた。今がチャンスだ！順光で羽が輝いている。バシャバシャバシャ！よしっ！もう少し近づこう、しかし、道が少し狭い、切り返しながら慎重に進入する。

やったぜい！しかし、カラスがじゃま！のけてくれぃ！

１時間ほど十分に撮影できた。でもよく考えると二羽のはずだが・・・まぁそんなのどうでもいい、明るいときに十分写せたぞ。満足して移動する。ほどなくＫさんと合流、「よかったですね、どこにいますか？」「あぁこっちですよ。」と先ほどの場所に案内したが、あれっもういなくなっている！しばらくあたりを探したがどこにもいない。「まぁいいですよ、そのほかのポイントを案内しましょう。」ということで、ナベコウの以前見られた場所やツルのポイントなどを教えてもらった。途中昼飯をはさんで楽しく探鳥した。久々の再会で話も弾み、楽しいひとときだった。

Ｋさんありがとう！

　夕方彼と別れて、熊本へ移動する。この調子でオオモズもリベンジだ、オオモズポイントも今回はばっちり確認できている、間違いないぞ！通算四度目の有明フェリー！アホやなほんまに！前回と同じ道の駅で定食をお代わりし、温泉につかって就寝、しかし、右手の傷がじくじくしてきた。絆創膏をぐるぐる巻きにするがちょっとやばそう。
　夜明け前に起床し、今回は大きい道を通って干拓地へ、教えてもらったポイントへ到着、おお、あの木だ！間違いない！おっと、もうとまっているぞ！速攻でゲット、三脚をセットし、明るくなるのを待つ。数分おきに何度も木に飛んできた。前回私は全く反対側を見ていたのだ。きちんと調べれば良かった。

こっち側だったか・・・

　撮影していると、バーダーらしい人がやってきた。「一緒に撮影してもいいですか？」「どうぞ、こちらへ。」あれ？どこかで見たようなお顔・・・正月のテレビで見た！写真家のＴさんだ！「あのう、もしかしてＴさんですか？」「はい」「あぁ、お会いできて光栄です！」とても気さくな人で、いろいろな話ができて楽しかった。オオモズの出が悪くなったがカメラや野鳥の話ができて満足だった。おまけにコーヒーまでごちそうになった。ありがとうございました！

Tさん楽しかったです！また会いましょう！

　Ｔさんはまだオオモズを粘るというので私は先に別れて例のアカモズ雑種を見に行く。現地の人が数人撮影されていたので一緒に入れてもらう。とても親切な方々で、撮影場所を譲って頂いたりした。おかげで撮影することができた。お名前もお聞きせず失礼しましたが、熊本の方々、大変お世話になりました。ありがとうございました。

懐かしのアカモズ雑種ちゃん！

　今回は満足の旅だった。気分良く昼過ぎに帰途へつく。途中おみやげを買う余裕もあった。しかし、右手はじくじく痛い。帰宅して一夜明けると、右手の三本指が大変なことになっていた。詳しくは年始ドツボ事件をご覧ください。

追記）それからもう一つ事件があった。長袖のシャツが一枚ないのだ、道の駅で着替えようと鞄を開けたときにないなぁと思っていた、持ってくるのを忘れたのだと思っていたが、家にもない、車の中にもない、いったいどこに行ったのだろう？九州に忘れて帰ったのかぁ？