サバクヒタキ見つけちゃった！だけど・・　2009.11.29　山口県

　山口県に渡来しているマナヅルを見に山口県へ向かった。目的のマナヅルはすぐに見つかり、ある程度撮影して一応満足。ここまで来たついでに近くの畑をのぞいて帰ることにした。近くの公衆トイレに立ち寄り、畑の中の道路に車で進入したその時、目の前をベージュ色の小鳥が横切った。おお、今年初のノビタキだ。写して帰るか、ととまった地面を肉眼で見ると、「あれ？」なんだかノビタキにしては色が薄い。双眼鏡で見ると、「！」体を電気が走った。「これはもしかしてサバクヒタキの仲間では？」すかさず尾の黒色を観察。飛んだ瞬間にシャッターを切り、モニターで確認するとやはり黒い部分がT字型ではなく1/2が黒い。サバクヒタキに間違いない！本音としては稲葉君であって欲しかったのだが・・・。事前の情報ではサバクヒタキがいるとは聞いていなかった。もしかして初認か？とりあえず適当にシャッターを切っておく。今から思えばもっと真剣に撮影しておけばよかった。警戒心は少なく、私の横を自転車でおばあさんが横切っても飛び立たない。それどころか農作業を始めたおばあさんが止めていた自転車のハンドルに止まるほどであった！他に鳥屋さんはいなく、私一人で至福の時を過ごした。３０分ほど観察した後、とにかく誰かにこのことを伝えねばと鳥屋さんを探す。たまたま数人の方がおられたので詳しい場所を教えてあげた。皆さん気づいておられないようであったのでやはり初認であると確信した。その場に居合わせた数人で特徴などを話しながら楽しいひとときを過ごすことができた。帰宅してから山口県在住の数人の鳥仲間にメールでこの情報をお伝えした。皆さんが観察して楽しんで頂ければと単純に思ったのだ。しかし、現実はそうはいかなかった・・・。写真の撮影手法や車の駐車に関するトラブルがあったらしい。本当に残念である。みんなで楽しく見て欲しいと心から思った。幸いにして？この鳥は１週間もしないうちに抜けたそうである。